キタニタツヤ「天国の改札」の歌詞解釈・考察

アイツ:こういう事をやってくれるから、メンヘラのリスナーが、例えばメンタルがマリアナ海溝の底まで落ちたとか形容する状態になっても、キタニタツヤだけは響くんだよ。

タブーギリギリまでやってくれるからね。やっていいのかは分からないけど。

 キタニタツヤがLeaks From His Laptopとしてネット上のあちこちにバラまいた音源。考察の余地もないストレートかつ危ない曲である。
 歌詞はJoysoundの歌詞ページで参照する事ができる。また、引用元も上記歌詞ページである。

目次

Leaks From His Laptopシリーズ唯一の「フルバージョン未公開」

 キタニは「Leaks From His Laptop」として5曲のショートバージョンを公開している。曲名やフルバージョンの有無を以下の表にまとめた。

曲名フルバージョン収録アルバムリンク
天国の改札 フルバージョン未公開YouTube
大人になってもROUNDABOUTYouTube(フル)
キュートアグレッションROUNDABOUTYouTube(フル)
よろこびのうたBIPOLARYouTube(フル)
化け猫ROUNDABOUTYouTube(フル)

 上記の通り、「天国の改札」のみフルバージョンが出ていない。意図的に出していないのか、それとも「青のすみか」でブレイクしてしまい、出すに出せないのか、我々の間でも議論中である。

メンヘラ的解像度の高さ

 アイツが指摘するには、前半部分のメンヘラ的な部分の解像度が非常に高いという事である。

雨音が煩いから、
鍵が無いから、

階段でつまづくから、
道が思い出せないから、

行きたくないし、
生きていたくないんだ!

 上の最初から4段落と最後の2段落は、一般的には「何でこんなことで生きていたくなくなるの?」という感想だろう。

 だが、精神を病んでいる時は、本当にこんな理由で前に進めなくなるし、生きることを放棄したくなるものである。この部分の描写は非常に解像度が高く、分かる人には「ああ、それ」と直ちに理解できるものである。

いいんだよ(いいんですか?)

好きな時に天国の改札を
走り抜けて、
身を投げていいんだ

バラバラになって花と
涙にまみれていいんだよ

 ここで何か考察する意味はあるだろうか?誤解の余地もない。キタニは「生きていたくな」ければ、「天国の改札」(つまり駅の改札)を「走り抜けて、身を投げていい」と言っている。

 2番目の引用は、電車に飛び込んでバラバラになってもいいと言っている。

 身も蓋もないが、実際そう書かれているのだから仕方がない。

ChatGPTにも怒られる

 試しにこの歌詞をChatGPT(以下GTP)に解釈してもらった。最初は何とかポジティブな解釈をしようと必死になっていたGPTだが、「この歌詞はこんな感じに解釈する」と訂正してやると、それを受けてまた必死にポジティブな解釈をひり出してくる。もっと具体的な解釈を、もっと具体的な解釈を、と提示していると怒られた。

ChatGPT

 非常に暗く、危険なテーマを内包しているため、注意深く取り扱う必要があります。歌詞を通じて「死を選ぶ自由」が語られているように感じられる場合でも、それをそのまま肯定的に捉えることは慎重であるべきです。

「危険」と言われてしまった。

 しかし、

ChatGPT

「絶望感」や「生きづらさ」が中心にあるため、歌詞をポジティブな方向に再解釈する試みも有益です。

 まだ言っている。こうなったら「この部分の歌詞をこう解釈して下さい。」と直接的な解釈を提示するしかない。提示したら、今度はOpenAI側から怒られた。

このコンテンツは利用規定に違反している可能性があります。

 どうも「他人や自分を加害するための当社サービス使用禁止」に該当してしまったような気ガする。こうして、今回のGPTとのやりとりのログを共有することができなくなってしまった。

 GPTが「危険」という言葉を使ってきたので、「ポップシーンの中にこういう歌詞を歌うミュージシャンが居たら、受け手としてはどのように対処し、また警戒しなければならないでしょうか」という質問も行ってみた。見出しをいくつも付けて回答してきたので、その見出し部分を掲載する。見出しから先の本文は次ページに掲載する。

ChatGPT

1.歌詞の影響力とその受け止め方
2.アーティストの意図を理解する努力
3.自殺や絶望感を抱える人への注意
4.社会的責任と議論の促進
5.自己防衛のための意識づけ
警戒すべき具体的なポイント
結論

 色々と言われまくっている。

ポップシーンでこの歌詞はヤバい

 キタニタツヤの立ち位置はポップスと言われているジャンルを含む。GPTが回答したように

ChatGPT

 ポップスは広範囲にリーチするメディアであり、多様な背景や感情を持つリスナーに影響を与えます。

 ということである。そういう場所でこんなに分かりやすい歌詞を出したらどうなってしまうのか、少し考えたらどうなのかね。キタニ本人は消そうと思っているのかも知れないが、このご時世のこと、消したらもっとまずい事になるだろう。「青のすみか」が1億回再生に届きそうな現時点において、「天国の階段」が11万回再生なのが気の休めになるだろうか。

 しかしこの場で最も自重しなければならないのは、

キタニの歌詞ヤベぇww

いいぞもっとやれww

 とはしゃいでしまう我々であろう。

フルバージョンの登場方法(予想)

 この曲のフルバージョンが、いつ、どこで、どのような登場の仕方をするのか、我々の間でも議論が起きている。

俺:ライブですでにやってて、ライブ専用曲とか?

アイツ:いやそれはない。

アイツ:アルバムの最後に持って来たりして。

俺:嫌すぎる。

俺:意外とアルバムの最初に持ってきたり。
 どっちにしても出る時はウチらが思ってもいなかったやり方で出てくるだろうよ。

アイツ:嫌すぎる。

 等々やっている。さて、どういう出し方をして来るのか、とても楽しみである。

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